突然の災禍

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突然の災禍 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
突然の災禍 / ロバート・B・パーカー / 菊池光訳 / ハヤカワ文庫 / 819円 (780円)
カバーフォーマット 辰巳四郎 / カバーデザイン ハヤカワデザイン
Sudden Mischief / Robert B. Parker

スーザンの依頼で、彼女の前夫ブラッド・スターリングのセクハラ訴訟を調査するスペンサー。チャリティ活動とその背景、スーザンの過去の男(スペンサー、ブラッド、スペンサーから逃げた際のラッセル)の対比など。シリーズ25作目。

後半「スターリングの顔になにかが起きた。」(p.346)で始まる1段落をもう少し突き詰めると、事件に対する説得性が増すし、もう少し違った面白みが出た気がするのですが、パーカーにその意志はないのでしょう。あくまでスーザンの過去との対峙にこだわって終始。ちょっともったいない気がします。
もったいないといえばフランシス・ロナン元判事。出だしの緊張感を高めるためだけの役でしかなく、46章の展開も予想通り。シリーズで何か似たような話しなかったか?
ちなみに思わず調べた「Mischief」は損、損害、危害など。ほかにいたずらっ子の意も。

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