毎日かあさん (3) 背脂編 / 西原理恵子 / 毎日新聞社 / 880円 (838円)
装丁 星野ゆきお (VOLARE inc.)
文字通り山のようなツン読状態のところ、これだけは購入即、読んでます。サイバラの優しい部分、自虐的部分がうまくブレンドされていて、とても気持ちのいい作品。編集の志摩和生(毎日新聞エコノミスト編集部)が優秀なのか、題材がいいのか(題材を与えるのも編集の仕事だが)。
巻を追うごとに妹が小ずるくなる点がおかしい。途中でも出てくるように男子が中高生になっても群れて馬鹿な遊びに興じるのに比し、まぁ、何て女の子の成長の早いこと。表紙もそんな感じです。
巻末の「父の名前」。いい話です。サイバラ兄弟もいよいよ吹っ切れたかな、と思わせる海の青でした。ところで兄がパンチパーマをかけずに、実年齢に近い形で描かれるのは初めてではないかな。