怪しいスライス

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怪しいスライス – プロゴルファー リーの事件スコア 1 / アーロン & シャーロット・エルキンズ / 寺尾まち子訳 / 集英社文庫 / 571円+税
表紙イラスト: カスヤナガト 装丁: 刈谷紀子(P-2hands)
A Wicked Slice by Aaron & Charlotte Elkins (1989)

 女子プロゴルファーのリー・オフステッドはツアープロ1年目の新人。冒頭からスライスに悩み、一緒に回るアマチュア選手を呆れさせている。夕方練習中に死体を池の中から発見する。

スケルトン探偵シリーズ同様の肩の凝らない気持ち良い読み物。刑事との恋愛ともども楽しく読みました。

帯の東尾理子の「そうだ、そうだ。そのとおり!」には、あんたはもっと恵まれているだろうに…と思いましたが、解説によると同様の経験を3年もされたとか。へぇ。しかも Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E5%B0%BE%E7%90%86%E5%AD%90)によれば、怪我には相当苦労されたようですが、そうした自分のことに触れずに、一般読者に分かりかりづらい部分を丁寧にフォローする姿勢は素晴らしいです。

しかも! 作者のミスをさらっと指摘した後に「このミステリー作品を楽しむうえでは何ら支障になるものではないと思います。」と優しく付け加えるのですが、うーん、これ物語の根幹に関わる、物凄い指摘じゃないか!?

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