悪夢の優勝カップ – プロゴルファー リーの事件スコア 2 / アーロン & シャーロット・エルキンズ / 寺尾まち子訳 / 集英社文庫 / 571円+税
表紙イラスト: カスヤナガト 装丁: 刈谷紀子(P-2hands)
Rotten Lies by Aaron & Charlotte Elkins (1995)
前作からペグが残ったのは意外。メインの話にもしっかり絡んできます。ただ今一つキャラクターに魅力がなく(これはリーにもグレアムにも少し言える)、適当に会話して終わっている感じ。よほどTVスタッフのボイドやマイクの方が人間味があります。
一方でリーの恋愛と仕事を選択する悩み、グレアムとの年齢差から来る結婚に対する価値観の違い等は短いページながらよく描けており、ここらへんがシャーロットの持ち味に思えます。最後は少々都合の良い展開で二人を一緒にしますが…。