ヘミングウェイ全短編 1 – よくもまあ、やってくれるもんさ

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ヘミングウェイ全短編 1 / 高見浩訳 / 新潮文庫 / 621円+税
デザイン: 新潮社装幀室
The Complete Short Stories of Earnest Hemingway: vol.1

旅先とかで少しづつ読み続けてようやく読了。時間はかかりましたが、どれ読んでも面白く、断続する読書にはぴったりの書物でした。

冒頭「スミルナの埠頭にて」の「よくもまあ、やってくれるもんさ。」の言葉に、ヘミングウェイってこんななんだという驚きと、訳者高見浩の素晴らしさを感じました。その後も全体を通した閉塞感や不穏なムード、短いセリフ、乾いた描写。ハードボイルドでした。

今パラパラとページをめくれば、若者二人が酔っ払ってダラダラ話すだけ、落ちぶれた闘牛士、鱒釣り、堕胎を巡って不仲な恋人たち等々。どれも面白いし、よく覚えています。

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