秒速5センチメートル – どうしてもアニメと比べてしまう

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秒速5センチメートル
監督:奥山由之 脚本:鈴木史子 撮影:今村圭佑
出演:松村北斗 高畑充希 森七菜 青木柚 白山乃愛 上田悠斗 宮崎あおい
2025年

アニメの実写化としては素晴らしい出来ですが、終始、オリジナルと比べてしまう自分がいて、「何のための実写化?」という疑問が拭い去れませんでした。

演出、脚本、役者、すべてが素晴らしい。長編化にあたって膨らました大人編に違和感はないし、貴樹のラストの笑みも、事前に岩舟、プラネタリウム、水野への謝罪でしっかり補強し、気持ちの変化を感じさせた後での踏切シーンなので、自然と希望を感じます。演技と思えない普段の会話は今風の演出なんでしょうか。居酒屋シーンの空気感なんて凄い。子役の演技も恥ずかしくなく、素直に桜の木のシーンを見ていられます。吉岡秀隆の演技も苦手だけど、良かった。

ロケットや桜のCGも奇跡的なまでに素晴らしく、まんまアニメと一緒。
… でひっかかるのですよね。
実際の風景をベースに一度アニメ化したものを、さらに映像化、しかもCGまで使ってとなると、何の再現なのかとちょっと複雑です。完璧でなければ原作厨はゲンナリなので、制作陣はそうせざるを得ず、時代設定や画角まで合わせて同じものを作り上げる。でも、普段の道で撮影して桜を合成するのと、寒い雪の中、桜の木の下で撮影するのの違いは何?

もう少し時間が経ったら冷静に見られるかな。

いくつか引っかかったポイントも書いておくと、又吉直樹を始めとする紀伊國屋書店のバックヤードは世界をあまりに小さくし過ぎたと感じたがどうか。貴樹のIT会社を見慣れない層には仕方ない配慮なのか。あとボイジャー。川上未映子の『夏物語』もだけど、手垢にまみれすぎててちょっと残念。新海誠なら多分使わない。どちらもきちんと話に絡むから考えた末なんだろうけどね。

あと完全に自分の問題で、ノートの書き文字や携帯の文字が読み取れず、最後の送別会はあかりの結婚でいいのか、セリフを聞き取れず、ちょっとイライラ。原作買うか…。

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