π(8) / 古屋兎丸 / 小学館 / 540円 (514円)
夢人にエロ同人誌のネタにされた愛留、つげ義春。
分量ではたった1話なのにカバーを外した本体表紙が「古池時雨陶芸店」で分かるとおり、お気に入りは後者。ただし書き下ろされたものではなく、時雨君だけ合成したようなので編集の好み? 逆に愛留は今ひとつ伸び悩み。活かしきれていない気がします。
面白いのは81話から82話へのつながり。普通なら81話のラストで夢人が解脱してオチて終わり、次のページからはまた日常…がパターンだと思いますが(「ミザリー」でもあった)、兎丸君はしっかりつなぎます。ここらへん誠実ですね。
ところでいつから、カバーを外した本体が書き下ろしでなくなったのか? 好きだったのに…。