訣別の海 – 夫婦関係のネタのためだけのポルノ?

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訣別の海 / ロバート・B・パーカー / 山本博訳 / ハヤカワ文庫HM / 840円+税
カバーフォーマット: 辰巳四郎 / カバーデザイン: ハヤカワデザイン / カバー写真: (c) Tomer Jacobson/Getty Images
Sea Change by Robert B. Parker, 2005

パラダイスの港に女性の死体が流れ着く。被害者のフロリダの自宅からは彼女の映るポルノビデオが見つかる。ジェッシイは、レースのためにフロリダから来ているヨットの中に、ビデオの背景と同じものを見つける。

ジェッシイと元妻のジェンの関係、特にセックス系の悩みに、ポルノ、児童ポルノ、家庭内暴力等を絡めた作品。散漫。やるならフローレンス家に集中すべきと思います。犯人から目をそらすために配置された2艘目のヨットの持ち主、トーマス・ラルストンなんてまったく意味がなく、ダーネル一人で十分だし。

フロリダの刑事、ケリー・クルスといい関係になるのかと思ったらそれはなく、結局、ジェンに戻りました。なぜこんなに懸命によりを戻そうとしているのかが謎。ジェンにまるで魅力がない。意識的にそう描いているのか? 短いシーンながらリタ・フィオーレの方がよほど魅力的です。

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