ココ – 終始低調。もっと行けたと思うんだけど

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ココ / ピーター・ストラウヴ / 山本光伸訳 / 角川ホラー文庫 上巻800円、下巻720円+税
カバー: 田島照久
KOKO by Peter Straub, 1988

ベトナム戦争の帰還兵プールは、元上長ハリーのアイデアで、同じ部隊のコナー、プーモらと共に連続殺人事件の犯人と思われるアンダーヒルを捜索するためシンガポールに向かう。

ストラウヴは『タリスマン』も『ゴースト・ストーリー』も面白かったので期待してたのに、終始低調。プールの心象風景や戦場の様子がちっとも訴えてこず空回りしっぱなしでした。ハリーもさっぱり、コナーは失業のシーンは良かったし、バンコクの遭遇も良かったのにそれだけ、アンダーヒルに至ってはまったく使いきれないまま。

もうちょっと遠くに行けた素材や設定だと思うんだけどな。

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