ダーク・タワーⅡ 運命の三人 – 派手で楽しい

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ダーク・タワーⅡ 運命の三人 / スティーヴン・キング / 風間賢二訳 / 新潮文庫 上 667円+税、下 781円+税 古書店で購入
カバー装画 Steve Stone
The Dark Tower II : The Drawing of the Three by Stephen King, 1987

ローランドは海辺でロブスターの化け物に右手の中指と人差し指を食いちぎられる。
ローランドは「囚われ人」のドアからヤク中のエディ・ディーン、「影の女」のドアから車椅子の分裂症患者デッタ/オデッタを連れ出す。ローランドが「押し屋」ジャック・モートの中に入った間に、デッタはエディを襲う。ジャックの殺害現場をデッタ/オデッタに見せることで、第3の人格スザンナを生む。

前作とは異なる時空を超えた無茶苦茶な展開。ガンマンを20世紀のニューヨークに置きたかったんだろうね、とても成功していて、「囚われ人」ラストの銃撃戦、「押し屋」での一連のアクションシーン、どちらも盛り上がるし、かっこいい。SF的なイメージとしても海辺に立つドアや、時代の異なるニューヨークへの転移もいい。これからの展開が楽しみです。

この本は『ガンスリンガー』同様、初版の単行本で読んでいたもの。第4部まで買ってたので文庫版はまったく無視していたところ、なんと新潮文庫版は原初カラーイラストが入っているし、新訳だし、これが重要なのだけど「ダーク・タワー刊行記念 キング最新作 プレミア・ブック 10,000冊プレゼント」があったのね。『コロラド・キッド』の解説で初めて知りましたよ(泣) 日本の古本屋で 19,800円かぁ。当たったかどうかわからないけど、せめて応募位はしたかった…。
で、細々と古書店で文庫版を買い求めいて、前回、単行本を読んだこともあり、今回の再読は文庫版。まったく欠片も覚えていない。イラストはそこまで良くない。キングのあとがきに「全七部」とあり、この段階でそんな見通しだったの? と思って単行本を見ると「全編六巻、ないしは七巻におよぶであろう」となってました。

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