Software Design 2月号 – 花高信哉のコンテナの歴史がよかった

Software Design 2017年2月号 / 技術評論社 / 1220円+税
ロゴデザイン: デザイン集合ゼブラ+坂井哲也 表紙デザイン: 藤井耕志(Re:D) 表紙写真: Oksana Kuzmira, dzimin / AdobeStock

特集1は「いまはじめるDocker」。具体的な使い方から理論まで幅広く網羅しています。個人的には第6章「Linux Containerの歴史としくみ」で、Dockerが一朝一夕に登場したわけでないこと、とは言え技術の最先端を追っていたからこそ可能なタイミングであったことが分かりました。実用性では第4章「Dockerイメージとコンテナを活用するコマンドの理解」でのコマンド頻出度の星付けが良いアイデア。コマンドの概要をつかむ際に極めて有用でした。
ところで第2章の実践編ではAWSではなくGoogle Cloud Platform(GCP)を選択します。P.27では大絶賛ですが、P.29では導入実績、ドキュメントでAWSが勝るとの認識。んー、何かちょっと選択に無理を感じますね。

特集2は「Linuxファイルシステム徹底入門 Ext3/4,XFS,F2FS,Btrfs」。「Linuxカーネル観光ガイド」の主張版の趣で、Linux進化における偏執狂的な問題解決が楽しい。

「エンジニアが採用できない会社と評価されないエンジニア」は求人編。藤堂の言っていることは本当にこれからの修飾では必要な項目だと思いますし、実務を疎かにするな、も現実的なアドバイスです。最後のイラストの献辞の位置はミス。ソースレベルの本であれば横書き、左開きでしょうから、これでは裏表紙側になります。

「ペネトレーションテストで学ぶ侵入攻撃の手法と対策」は具体的なハッキング方法が解説されていて単純に面白かった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です