老人と宇宙 / ジョン・スコルジー / 内田昌之訳 / ハヤカワ文庫SF / 840円+税
カバー・イラスト : 前嶋重機 / カバー・デザイン : ハヤカワ・デザイン
Old Man’s wWar by John Scalzi
75歳の誕生日にジョン・ペリーはコロニー防衛軍に入隊した。新しい体を与えられ侵略者と戦う日々の中で、死んだ妻キャシーによく似た女性兵士に出会う。
読み終えた瞬間「こりゃ『宇宙の戦士』まんまだわ」と思った所に著者の後書きでハインラインへ感謝の念が捧げられ「ほらね」と自己満足。でも良く見るとカバー裏の解説にしっかり書いてありました。誰が読んでもそうなのですね、きっと。だからと言って満足度が下がるわけでなく圧倒的なリーダビリティと戦闘シーンのメリハリ。楽観的なエンディング等々、本当に楽しんで読書できました。
「新しい体」という設定は映像化を意識したものなのですかね。全員が美男美女、ただし数十年の人生経験ありなんて、とてもいいアイデアです。特殊部隊兵士の設定も素晴らしく、過去に飢える結果、自分でない誰かの人生との関連を大事にしようとする件もいいですし、体の取り替えが聞くことを前提とした戦闘シーンなども初めて見るシーンで新鮮でした。とにかく良かった。