本の雑誌 7月号 (No.277) / 本の雑誌社 / 530円 (505円)
表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし
特集は「読者投稿欄の真実!」。1位は「ミスターバイク」の「DOKUDOCK!」。読者というよりも編集者込みで評価されたよう。個人的には文中に出てくる「ジャンプ放送局」と「みーやんのとんでもケチャップ」が、リアルタイムで始まり、しかも急激に面白くなった記憶があります。編集者の裁量だけでどうにでもなるんですね。その極め付けが「タウン誌かがわ」でしょうか。香川県人が全員VOW読者に思えます。で、そのVOWにも触れるのが赤田、遠藤のサブカル対談。楽しい。岡崎京子は片っ端から単行本化されていますが、雑誌掲載イラスト集というアイデアもありますね > マガジンハウスさん。
向井透史「卒業式の日」はちょっといい話。柴口育子の武満徹紹介記事、の紹介は実にそそられる内容で聴きたくなります。津野海太郎は、相変わらず70年代のムードをさらっと伝えてくれ、知りもしない郷愁をかきたてます。
三角窓口に登場した言葉、「指かまいたち」。あ、今、新語が生まれたなと思いました。これは定番になるでしょう。ところで最近は編集部への電子メールという手もあるようです。「本の雑誌」もやってくれないかな。