ナンバー・ファイブ(吾) (6) / 松本大洋 / 小学館 860円 (819円)
BOOK DESIGN : TAKAHASHI JUNZI
No.王はビクトルの城に招き入れられ、彼を射殺。軍は平和隊の解散を決定し、No.王の城の差し押さえを始める。No.王はNo.仁に自らの進展を委ねるが、No.仁は自殺する。
No.王の、すべての精神を説き伏せ、同じ方向に向かわせんとすると世界平和に異を唱えるNo.仁。すでにNo.王は憎しみに身をゆだね、ビクトルを殺すことで、No.仁の定める一線を越えてしまっている。一方でNo.王に対する絶対的な愛情をも感じ、結局は逃げてしまうNo.仁。ただNo.亡のような完全な忌避でないところが、彼の責任感の強さの表れか。
すでに全巻、読み終わってしまっているのですが(というか、止められなかった)、振り返るにこの巻が最大のクライマックスだったと思います。あとはその延長線上。