西洋骨董洋菓子店 全4巻 / よしながふみ / 新書館
いい男にケーキを付ければ誰も文句を言えますまい。って、見えない声を聞きながら想像した単なる人情話の連続かと思いきや意外に「事件」が全巻、しっかり描かれ、しかも最後まで筋が通っていて、強く面白い。多用される過去へのカットバックも心象を露にしていい感じです。ただし、これをBLと解釈する向きはどうかと。
先に見たTVドラマ版。キャラの感じが、こうまで似ていたとは。いい意味で驚き。椎名桔平は好演。タッキー、阿部寛はまんまか。小野は藤木直人に合わせた絶妙な描き換え。それなりに成功したものの、原作の無茶苦茶な面白みが失せたのは…って、ゴールデンタイムのドラマじゃ無理か。
ところで静岡出身のタルト屋って「キルフェボン」? とは、岡ちゃんの奥さん。どうなんでしょう。