はじまりは Lightning – Lightning & BizVektor アドベントカレンダー4日目

この記事は「WordPress公式ディレクトリ登録テーマ Lightning & BizVektor 及び Vektor,Inc. リリースプラグインに関するアドベントカレンダー」の2016年12月4日分の記事です。

3日目の小野さんからのバトンを引き継ぎ、Lightning 非ユーザー(!)の私が Lightning との関係を自分の今年の WordPress コミュニティ活動と絡めて紹介します。

昨日 12月3日の小野さんの記事はこちらです。
Lightning のインストールとカスタマイズそれぞれ短い動画で分かりやすく説明されていますので、未見の方は是非どうぞ。

3分の動画で学ぶ!無料で使えるスマホ対応WordPressテーマ【Lightning】のインストール方法&カスタマイズ
http://onocom.net/blog/wordpress-theme-lightning/

2016年はリアル活動元年

2016年もあと一ヶ月。
今年はみなさんにとってどんな年でしたか?

私は今年、多くの WordPress 関連イベントに参加しました。2月の WordBench に始まり、各種勉強会、WordCamp、2回の Translation Day、Facebook メッセンジャーベースの WordBench新潟・長岡藩 …。

しかも出席するだけでなく、初めてのセッションや LTを行ったり、イベントスタッフとして参加したりと、様々な経験をすることができました。経験の浅い初学者に対しても多くの機会を与えていただき感謝します。

また参加する中で、大勢の方たちと知り合うことができ、新しいグループにも多数、参加できました。極めつけはシンガポールの Jon Ang さんに誘われて参加した WordPress Document Team でしょうか。年初は一人で WordPress で遊んでいたものが、今ではネパールの開発者にドキュメント書きのメンティをしているのですから、変われば変わるものです。

これらはすべて今年を「リアル活動元年」に位置付け、それまでオンラインでしか参加していなかったコミュニティ活動に一歩踏み込んで参加したことに始まるのですが、そのきっかけは「Lightning」でした。

Lightning に一目惚れ

振り返ると WordPress でブログを書き始めたのが2013年。Codex の翻訳という形でコミュニィ活動を始めたのが2015年。

活動歴だけはあるものの Web 制作やデザインとは遠く離れた業種に身を置いているため、WordPress 関連で友人もいなければ、会社つながりもありません。コミュニティ系のリアルイベントにはほとんど参加せず、また Facebook やフォーラムも静観していました。

そして 2015年末の冬休み。それまで使っていた「はてなブログ」を引越しするにあたり「Twenty Sixteen」のカスタマイズを始めました。

ところがすぐに壁にぶつかりました。希望のものとは程遠いデザインに加えて、カスタマイズの具体例を紹介した情報もありません。すっかり疲れた私は新規に外部でテーマを探すことにしました。後日わかるのですが、「Twenty Sixteen」も大きな画面で見るとそれなりにかっこいいデザインなのですよね。きっとデザイナーさんの高精細ディスプレイは大きいのでしょう。

で、WordPress 関連の書籍を眺めていると、当時の新刊で、とても良さ気なテーマが紹介されていました。

それが株式会社ベクトル (Vektor,Inc.) 提供の WordPress 公式ディレクトリテーマ「Lightning」でした。

lightning_top

スッキリした青い線が印象的で、繊細なデザイン。

見出しや本文のバランスも綺麗。

一発で惚れました。

馴染んでいた Bootstrap ベースというのも良かったですし、機能をプラグイン「VK All in One Expansion Unit」に分離している点も非常に納得感があります。しばらく素の状態の「Lightning」で使い、必要に応じて拡張すればよいわけです。

早速、自分のブログ(つまり、ここです)のテーマに「Lightning」を適用してみると、これがまた!!

書籍で見る以上に、すっごく綺麗。予想以上の完成度でした。あとは適当にプラグインをインストールすればおしまいです。

全然関係ありませんが私が偏愛する作家ディーン・クーンツの最高傑作『ライトニング』と同じ名前というのもポイントが高かった点です。

ただし万人に勧められる作品ではありませんのでご注意を。映画『スターシップ・トゥルーパーズ』を楽しめる人にはいいかもしれません。

Lightning にあこがれて

その頃、WordPress のサポートフォーラムをまとめて読む機会がありました。

議論の中にリリース直後の WordPress V4.4 に付属するテーマ「Twenty Sixteen」に対するやりとりが行われていました。質問者は何度かの試行の末に上手くいかなかったようで、最後に次のような書き込みを残してフォーラムを去っていました。

このwordpressというテンプレートは、ダメですね。あきらめて他の手を考えます。
いずれにせよ、お手数をおかけいたしまして、まことにありがとうございました。

発言の背景には色々あるのでしょうが、それにしても寂しい言葉です。「wordpress というテンプレート」という何から何まで間違った言葉遣いと、小文字の「w」と「p」で書かれた「wordpress」の語には、怒りに近い何かが湧き上がります。

確かに「Twenty Sixteen」標準での日本語フォントはお世辞にも綺麗なものではありませんし、ノートパソコンのような狭い画面で見るとヘッダーしか表示されませんし、その割に周囲は黒黒とした縁取りでお葬式みたいだし、なんでこれが公式なの? と思っても不思議ではありません。私も同じ理由で諦めてわけですから。

ただそれらが事実であっても、曲がりなりにも Codex を翻訳し続けけている身としては、こうまで簡単に改めて断言されてしまうとちょっとなぁ、と。自分も見捨てていたのをすっかり忘れて、半分残念、半分ムッとしながら書いたのがこちらの記事でした。

実録 WordPress Twenty Sixteen のカスタマイズ

当然、頭の中の最終形にはインストールしたばかりの「Lightning」がありました。そのクオリティには遠く及ばないもののフォントや、全体の感じや、「最終更新日」の表記やアイコン、そして何より印象的だった青の配色は意識しています。

ただしコードは参照していません。PHP や CSS の一部、または全部を「Lightning」のディレクトリから丸ごとコピーして使っても良かったのですが、作者の石川さんは会社の代表で権利関係にうるさそうだった(※)ので、インストールしていた「Lightning」は削除し、以後は一切近づかないようにしてカスタマイズを行いました。
※ 今にして思えば優しく快諾いただけたんじゃないかと思いますが… :-)

(追記) この件に関して石川さんから返信いただきました「LightningやBizVektorは某他社の有料テーマと違ってちゃんと100%GPLを守っていますので、自由に使っていただいて結構ですよ!っと言うか逆に僕がとやかく言えないです。」素晴らしい!

さて、このブログ記事をもとにして 2月の WordBench で初めてのセッションを行いました。これが私の「リアル活動元年」の最初のアクションになりました。

『現場でかならず使われている WordPress デザインのメソッド』や『WordPress プラグイン開発のバイブル』等の参考書を読まずに書いたコードは恥ずかしいばかりですが、まぁ何も知らない人間はある意味強いですね。

その後

「Twenty Sixteen」カスタマイズの記事はそれなりに読まれ、またセッションも楽しんでいただけたようでした。いろいろな人に声をかけてもらい、会話をしながら、この時初めてリアルな活動の良さを味わった気がします。

以来、WordPress 関連のイベントやコミュニティ活動には時間の許す限り、参加するようになりました。次第に顔と名前が一致する人が増えていき、ついにWordCamp 東京では「Lightning」作者の石川さんの LT を生で聞く機会がありました。その明るく、楽しい発表には大いに笑わせてもらいました(ちなみにお子さんとスケボーを楽しむ家庭人の面も)。

本当はもう少しこのサイトのテーマをカスタマイズしたり、Mac での表示がおかしい(らしい)のを修正予定でしたが、なんのかんので年末を迎えてしまいました。そして間もなく WordPress 4.7 と共に新テーマ「Twenty Seventeen」が登場します。

最初から魅力的なサイトサンプルを自動生成する「スターターコンテンツ」や、ヘッダーのビデオサポート、カスタマイズ途中の保存など機能も盛り沢山の上、日本語を含む各国語向けのフォント指定があって、インストール直後からかっこいいテーマです。

現在のテーマをもう少し手直しするのか、心機一転「Twenty Seventeen」を「Lightning」風にカスタマイズするのか、それともいよいよ「Lightning」を使うのかは、年末の冬休みに考えたいと思います。

というわけで WordPress リアル活動元年のきっかけは「Lightning」だったという記事でした。

お次はどなたか Advent Calender のバトンを受け取ってください。

(追記)
バトンは石川さんに受け取ってもらいました。12月5日分の記事「LightningやBizVektorで人気の投稿一覧をキレイに表示する」です。

人気記事表示用プラグイン「WordPress Popular Posts」のインストールおよび Lightning や BizVektor でのカスタマイズ方法が説明されています。

 

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